ハイレベル
地下灌漑水位調整システム
- 目的
- 水田で地下灌漑を行い、地下水位を調整する事によって、水田を有効に活用し、付加価値 のある高品質な農作物を安定的に作る事に対応出来、活性化と経営の安定化を図る事を 目的とする。
- システム
- 暗渠管に水を注入してやり、末端に地下水位調整器をつけ、地下水を自由にコントロールし ながら、まったく新しい方法で作物を作る画期的なシステム。
- 地下水位調整器の使用方法
- ①水閘を閉め、水位調整器内のパイプを上下させ、任意の場所で固定します。
- ②暗渠管上流に接続した水槽から用水を入れ、暗渠管内に灌漑水を満たします。
- ③そして地下水位調整器内で、灌漑水を自然にオーバーフローさせます。
- ④これにより、田面より-40cm~+20cmまでの範囲で地下水位を無段階で調節出来ます。
- 水田では中干し時、又それ以降の地下水位の維持、又転作地でも地下灌漑は、野菜、大豆 の収穫量アップにつながります。
大豆栽培における地下水位調整システム使用マニュアル
- 条件
- 補助暗渠orサブソイラーが施工されている事。
- 播種後
- 一度-30cm位に設定し、滲む程度に水位を調整し、一旦土を湿らせる。出芽促進のためその後、調整器を解除する。但し、天候によっては、その必要がない場合もある。
- 7月中旬
- 天候、土壌にもよるが調整器を-40cm位にセットし、ある程度水を溜め調節する。この時、時間をかけて入水するようにしてください。
- 7月中旬~下旬
- 開花1週間前~登熟初期まで天候、土壌にもよるが調整器を-25~30cmにセットし、畦間と畦間の低い所に水気が滲む程度になる様にする。いずれにしても、入水は時間をかけて行うようにする。必要以上の灌水および湿潤状態を続けない。その後は、状況に応じて調節あるいは解放する。
- 使用時機能状況
地下灌漑水位調整システム使用比較レポート
- 着粒状況
- 左:一般田
右:地下水位調整器使用 - 根粒菌状況・根張状況
- 左:一般田
右:地下水位調整器使用
病気・害虫にも強い - 9月5日現在
- 左:一般田
右:地下水位調整器使用 - 9月24日
- 左:直播
右:一般田 - 10月1日 刈り取り直前
- 左:直播地下灌漑水位調整システム
中:移植地下灌漑水位調整システム
右:一般管理の稲 - 根張状況
- 左:直播地下灌漑水位調整システムの根群
中:移植地下灌漑水位調整システムの根群
右:一般管理の根群
ハイレベル標準施工図
用途に応じて選べる3タイプ
- ハイレベルには、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の3種類があります
- ■ハイレベルⅠ型
-
■ハイレベルⅡ型・Ⅲ型
<特徴>
1.水閘を兼ねていますので、
水閘が不要となります。
2.バイパス工事も不要となります。
⇒トータル的に資材費、工事費が
コストダウン致します。
規格
許容寸法差:-1% +2% 単位mm
H | H2 | H3 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1200 | 300 | 900 | 165 | 89 | 114 | 305 | 385 |
許容寸法差:-1% +2% 単位mm
H | H2 | H3 | H4 | H5 | H5' | H6 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1200 | 300 | 900 | 200 | 400 | 757 | 143 | 165 | 89 | 114 | 305 | 380 |
1100 | 300 | 800 | 200 | 350 | 657 | 143 | 165 | 89 | 114 | 305 | 380 |
1100 | 200 | 900 | 100 | 450 | 757 | 143 | 165 | 89 | 114 | 305 | 380 |
1000 | 200 | 800 | 100 | 330 | 657 | 143 | 165 | 89 | 114 | 305 | 380 |
※H5'は水閘オープン状態でのマイナス調整幅
許容寸法差:-1% +2% 単位mm
H | H2 | H3 | H4 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1200 | 300 | 900 | 163 | 165 | 89 | 114 | 305 | 380 |
※長尺もの・短尺もの対応できます。